こんにちは。投稿推進部ディレクターの中山です。 私の所属している投稿推進部では、読んで字の如く「投稿を推進する」ことをミッションとしています。つまり、「ユーザーの皆様がより多くのレシピをクックパッドに投稿してくださるにはどうしたら良いか」を常に考え、実践していくのが仕事です。
レシピを投稿するのは何のため?
ユーザーの皆様は、なんのためにレシピを投稿するのでしょう。 逆に言えば、なぜ労力をかけてクックパッドにレシピを投稿してくださるのでしょう。
「つくれぽを貰って励みになる」「自己表現の一部」「自分のための覚書として便利」…等 理由は人それぞれあると思います。ただ、間違いなく言えるのは「料理が楽しくなる」からだと私たちは考えています。
目先の投稿より、課題の解決を
目先の目的として「とにかくレシピを投稿してもらう」ことを考えてしまえば、投稿数に応じてプレゼントを配ったり、ポイントで還元したりという施策が有効なのかもしれません。もちろんそれもユーザーさんにとって楽しい企画ですし、投稿の励みなるでしょう。
ただし、それだけではユーザーさんの「料理を楽しくしたい」という欲求の根本的な解にはなりません。楽しい企画も、その受け皿となるレシピ投稿そのものが便利で使い易いものになっていなければ、有効に機能しないと思うのです。
料理=毎日こなさなくてはならない作業ではなく
料理=楽しみにすること。
それがクックパッドのミッションであり、私たちはレシピの投稿を誰にでも簡単で楽しくできるものすることで、このミッションを実現しようとしています。
投稿のハードルを下げる
今まで一度もレシピを投稿したことのない人にとって、自分でレシピを書いて公開するという行為はちょっとハードルが高い印象があるかもしれません。
ログを取ってみると、実は【レシピを書く】のボタンを押して書き始めようとした人のうち、何も書かずに離脱してしまう方が少なからず居ることがわかり、特にiOSアプリではその傾向が高めに出ていました。
なぜ…?と考えたところ、iOSのアプリではレシピを書き始める際、下の図のような遷移でまず初めにタイトルを入力しなければ先に進めない仕様になっていたのです。このような仕様になった経緯は色々あるのでここでは割愛しますが、ここで「いきなりタイトルからは書けないよ…」と投稿を諦めてしまう方もいたかもしれません。
そこでレシピの作成画面を以下のように修正し、タイトルも他の項目と同じ1枚のページで編集できるようにすることで、どこからでも書き始められるようにしました。 さらに、レシピの重要な要素である写真も編集時は小さなサムネイル画像でしか確認できなかったのを、公開された状態と同じサイズで表示することにしました。
これにより、初めての方でも抵抗なくレシピを書き始めやすくなり、編集の段階で公開時のレシピの全体像をイメージできるようになったと思います。数字的な効果は現在計測中ですが、使ってくださっている方からは「いつもタイトルはあとから決めるので、便利になった。」「大きなサイズで写真を見ながら編集できるのは嬉しい!」などの感想をいただいています。
投稿を「楽」にする技術の活用
また、クックパッドには多数の優秀なエンジニアが在籍しており、その技術は日々進歩しています。この「技術力」をユーザーさんの「楽しい!」「便利!」に変換できるよう設計するのもディレクターの役割です。
以前こちらのエントリーで紹介されている、分量の単位をサジェストする機能もその一つです。 この機能はiOSのアプリで先に導入され、先日Androidのアプリにも実装されました!ぜひ皆さんご自分で使ってみて、レシピ投稿の楽しさを感じてください。
こうして頭の中にある料理のアイデアを手軽に書き進めて「レシピ」という形が出来上がると「やった〜!」という達成感が生まれます。さらにそのレシピにつくれぽが届いたりすれば「すごい!私のレシピが誰かの役に立っている!」というちょっとした感動を味わっていただけるのではないでしょうか。
最後に
上記はほんの一例です。
投稿推進部ではレシピの投稿をより便利にし、料理の楽しさを実現する機能を今後もどんどん実装していきたいと思います。
自らの料理のアイデアを「レシピ」として表現することで、料理の楽しさを感じられる方が1人でも増えること。そしてその「レシピ」が多くの方に活用され、世界中の食卓がもっともっと豊かになることを願っています。
「毎日の料理を楽しみにすることで、心からの笑顔が増える!」
これは私たちが掲げる永遠のテーマです。