こんにちは、技術部 高井です。
春といえば、フレッシュマンの季節ですね。このブログを読む方の中には、明日からエンジニアとして新社会人になるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。クックパッドでも新しい仲間を迎えるための準備をしていたところで、その準備の一環として「新卒ソフトウェアエンジニアのための技術書100冊」というものを作成しました。
この100冊は、職業ソフトウェアエンジニアとしてキャリアを積むにあたって、読むべき技術書に悩んだら、まずはこのリストから選ぶとよいのではないでしょうかという提案です。
リストに多少の趣味や主張がはいっているのは、まあご愛嬌ということでお許しいただければとおもいますが、職業プログラマとして知っておくべき知識を網羅できるように心がけました。古典と呼ばれる名著についてはできるだけ取りいれ、独習が難しい難解なコンピュータサイエンスの教科書は避けています。これは必読書だろうというものでも、絶版や版元品切れなどで入手が難しいケースであれば、リストから外してあります。その他、(本当は臆せずに読んで欲しいのですが)洋書は避けました。
また、リストには便利のためにジャンルと難易度を付してあります。★なしは、ソフトウェアエンジニアを目指さない方でも読んで理解できる本、★ひとつは入門者向けの本で、★が増えるにつれて難度が増していきます。
この100冊は、読みごたえのある本ばかりです。ですから、経験によっては読んでもまったく理解できないという場合もあるでしょう。新しい知識を身に付けようというのですから、分からないこと、知らないことが書いてあるのが当たり前です。
私が尊敬するソフトウェアエンジニアの先輩のうちの一人である、ただただしさんも「改訂新版 コンピュータの名著・古典100冊」という本に寄せた文章で、技術書を読んで「さっぱりわからなかった」経験について触れています。そして、そういった本は、経験を積むにつれて「一読しても理解できなかった本は、しばらく時間をおいてから読み返すと、その価値が何倍にもなって返ってくる」とも書いています。
ソフトウェアエンジニアの仕事は難しく、色々なことを知らなければならない場面も多くあります。ぜひこの100冊のリストが、あなたのキャリアにとって役に立ちますように!