こんにちは、ボイスサービス部の ymd (@y_am_a_da) です。今年は新卒採用エンジニアリーダーもやっています。
さて、 https://techlife.cookpad.com/entry/2022/02/25/100000でも告知させていただいた通り、今年の夏は 15-day Tech Course と 3-day Tech Course の 2 種類のエンジニア向けインターンシップを開催しました。この記事ではその内容を紹介します。
15-day Tech Course
15-day Tech Course は前半 5 日間が講義形式、後半 10 日間が実戦形式でした。また、今年も前半の講義パートはオンラインのみ、後半の実践パートではオフィスに来訪されることを希望した方にはオフィスで、それ以外の方々は前半から引き続きオンラインで参加する形式を取りました。また、昨年と違う点として今年のオンライン講義は Gather を利用しました。
講義の際には右側に集まり、サービス開発講義などでグループワークをする際には左の小部屋に集まり作業をしました。参加者全員にビルダー権限を付与したおかげで日々画面が賑やかになっていく様が見ていて楽しかったです。
1日目: オンボーディング & Git/GitHub 講義
初日はまず午前中にイントロダクションとしてクックパッドの取り組みの紹介や自己紹介などを行いました。 また、例年と違い今年は全ての参加者が後半の 10 日間では OJT に取り組むため、それに必要なセットアップなどもこの時間にやりました。
イントロダクションを終えランチをした後、 Git/GitHub 講義から技術講義がスタートしました。
講義の後は、引き続き OJT を進める上での各種説明や、 CTO の成田による技術組織の紹介などがありました。
2 日目: iOS 講義
2 日目の iOS 講義では、簡易なレシピサービスを SwiftUI で実装するという内容でした。この時点ではまだモックですが、 API 通信をしてデータを取得したものを表示させるところまできちんと網羅しています。 Swift を書いたことが無い人も多かったため、独自の記法に慣れない場面も見受けられましたが、ほとんどの人が無事にハンズオンパートを完了させることができていました。
https://github.com/cookpad/cookpad-internship-2022-summer-ios
3 日目: サーバーサイド講義
3 日目はサーバーサイド講義でした。今回は Backend For Frontend (BFF) を題材に、複数のリソースサーバーを操作してデータのやりとりをする単一の GraphQL API サーバーを実装しました。 BFF という概念自体一定の規模の大きいサービスでないとあまり見かけないため、初見の方も多く見受けられましたが、最終的にはきちんと使いこなして実装を進められているようでした。
また、最終的には何名かが iOS アプリケーションとの繋ぎ込みまで完成させることができ、フロントエンドでデータが表示できている様子に喜んでいる姿も見受けられました。
https://github.com/cookpad/cookpad-internship-2022-summer-serverside
4日目 ~ 5 日目: サービス開発講義
講義の後半パートでは、サービス開発講義を実施しました。今回の内容は、ユーザーインタビューからそのユーザーが抱いている課題を見つけ出し、プロトタイプを作成してユーザーテストを実施して最終的なフィードバックを受ける。というものでした。
まず最初に、クックパッドのサービス開発に対する考え方や開発プロセスを座学形式で学びました。ここでユーザーインタビューのコツやその後のアイディア出しのためのテクニックについて、クックパッドで実際にやっている手法についても学びました。
その後は、グループごとに別れてユーザーインタビューをし、価値仮説から始めてアイディア出しをしました。参加者同士がガッツリコミュニケーションを取るタイミングはここが初めてだったので不安もありましたが、 Gatherのワイワイ感もあったのか議論は盛り上がっているように見えました。アイディア出しのパートでは講師や TA に壁当てをすることが出来るのですが、講師も TA もかなり忙しそうに色々なグループを回っている姿が見えました。
5 日目は、まず前日に引き続き価値仮説やユーザーストーリー、プロトタイプの作成を引き続き行い、午後からユーザーインタビューの時と同じユーザーを対象にユーザーテストを行いました。 あまりこういったユーザーインタビューやユーザーテストの経験が無い方も多かったため苦戦している様子もありましたが、普段個人サービスを出しているもののこういったことが出来る機会は無いというフィードバックもあり好評でした。
6~15 日目 OJT
後半は OJT として実際にチームに配属されての実践パートでした。 事前に参加者からヒアリングした部署や技術領域などの希望をもとに配属され、実際にチームの一員としてメンターと共に 2 週間の間いくつかのタスクをこなしていただきました。
最終日には各自やったことをまとめてもらい、成果発表会をやりました。配属先のチームが多種多様だったこともあってか、発表内容も非常にユニークなものに仕上がってました。
CTO も全ての発表に目を通し、最終的に CTO 賞の決定をしました。加えて今回は、最優秀賞を参加者含むオーディエンスの方々による投票で決定しました。それぞれ特別な商品を贈呈しました。
成果発表会終了後には、それぞれのメンターから修了証書を渡しつつ、最後のフィードバックをしました。
3-day Tech Course
15-day Tech Course が終わった後、少し日をあけて 3-day Tech Course を開催しました。 https://internship.cookpad.jp/でも触れているように、今年のサマーインターンシップは開発者として働いている「未来の自分」に出逢うことがテーマとなっています。しかしながら 15-day Tech Course と違いこちらのコースは期間が 3 日間しかなく、 OJT で現場の仕事を体験するには短すぎます。 それ以外で可能な限り実際の現場に近い体験ができるよう、クックパッドと実際に関わりのあるクリエイターさんを相手にユーザーインタビューや壁当てをしながらお題に沿ったサービスを実装してもらう、というプログラムを用意しました。クックパッドでのサービス開発の一部を体験してもらえるような内容にしています。
まず、午前中はクックパッドのサービス開発に対する考え方やユーザーインタビューのテクニックなどを座学形式で学びました。この後にクリエイターさんへのユーザーインタビューとなるため、とても重要な講義です。
お昼休憩を挟んで講義を終えたところでクリエイターさん方が到着しました。弊社が提供している生鮮 EC プラットフォームのクックパッドマートに出品されている方など、様々な場面でご協力を頂いている方々です。
参加者はそれぞれのクリエイターさんごとにグループに分かれ、ユーザーインタビューをしました。個人開発やアルバイトをしていても実際にユーザーインタビューをする機会が無い方も多く、新鮮な経験ができているみたいでとても盛り上がっていました。
インタビューが終わった後はまた個人ワークに戻り、話の内容から価値仮説を組み立てていきました。この間も必要に応じてクリエイターさんやメンターに壁当てをしたり、社内のスタッフから条件に当てはまりそうな人に声をかけて別途インタビューをしている方もいらっしゃいました。
2 日目からはひたすら価値仮設をもとにサービスを実装していき、 3 日目に成果発表を行いました。同じクリエイターさんをインタビューしたグループ内で見てもそれぞれが個性的なサービスを考えて実装しており、きちんと動くものを組み立てられていました。それぞれの発表にたいしてクリエイターさんとメンターからフィードバックをしました。 また、こちらも 15-day Tech Course と同様に CTO による賞と、各グループのクリエイターさんとメンターによる賞を決定しました。こちらもそれぞれ特別な商品を贈呈しました。
ノベルティ
写真のノベルティセットを当日は用意しました。特にネックストラップやタンブラーなどはオフィスに出社する時などに活用されていました。
まとめ
以上が今年のサマーインターンシップの開催報告です。ご参加頂いた皆さま、本当にありがとうございました! 今年は 15-day Tech Course でのオンライン講義に Gather を利用するなど初めての試みもいくつかありましたが、無事盛況に終わることができました。 加えて、昨年と比べてほとんどオフラインでの開催となりましたが、学生同士で横の繋がりを作って盛り上がっていたり、社員と共にオフィスでパフェを作るなど様々な現地でのイベントに参加したりと活発な交流が行われているようでした。 このサマーインターンシップが参加者の皆さまにとってひと夏の思い出になってくれていることを願っています。
さて、今年のサマーインターンシップは終わってしまいましたが、クックパッドでは就業形インターンシップを通年で募集しています。ぜひご応募ください!